思想や哲学への拒絶反応(アレルギー)
現代社会は資本主義社会で、経済中心、お金中心の世の中です。
ですからお金になりそうなこと、お金持ちになれそうな方法、ビジネスのアイデア、ビジネス・経営がうまくいく本、社長になる方法、社長とはどうあるべきか、そんな本がメインストリームで、売れています。
少なくとも若者の間ではそうではないでしょうか?
一方で老子や孔子、ニーチェやデカルト、王陽明や中村天風などなど、ほんの一例ですが、思想や哲学といった本を若者がこぞって読むことは見受けられません。
ただ、マイケル・サンデルの著作が大ヒットしたように、
皆が関心が無いわけではなく、きっかけや手頃な本が無かったというのが実情でしょう。
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
- 作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/05/22
- メディア: 単行本
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どこかで哲学や思想を読むのは格好悪いという風潮がある中で、スタイリッシュにかつ「ハーバード」という肩書きと共に世に出てきたマイケル・サンデルは潜在的なニーズに応えた良い例だと思います。
これは戦争に敗れた日本に対して、アメリカが日本の強みである思想哲学の根を経ち、日本人が団結したり、精神性をたかめないように仕向けたという話をよく聞ききます。
これがどこまで意図的だったかは僕にはわかりませんが、
結果的に精神性よりもはるかに「経済的な豊かさ」「物の豊かさ」が優先される文化になったのは間違いありません。
しかしそれでも「龍馬伝」ブームが証明するように、
侍の生き方への憧れ、志を立てて生きる生き様への憧れ、
潜在的ニーズは現代にも受け継がれています。
この潜在的なニーズを爆発し、再度日本が団結して世界の日本へと返り咲くために、どんな志や生き方のモデルが受け入れられるのでしょうか?
それを評論家として論じるのではなく、
自分自身が実践して、切り拓いていけるそんな人間でありたいと強く思っています。
そのためにもこのblogは続けていきたいなと思っています。