「悟り」の道具

前回の記事http://d.hatena.ne.jp/nextlifestyle/20110321/1300683601
の続きで、「悟り」の道具について書いてみたいと思いまいす。

人間は歩いて移動するよりも、自転車に乗った方が早く移動できます。
自転車よりも車、車よりも飛行機と移動の道具が変化することで、より早く人間は移動することが出来ます。

人間の機能はそのままでも、
道具が変わることで、
人間の機能では体感できない世界を経験することが可能になります。

例えば東京から大阪に行くのは、
自転車でも飛行機でも可能です。
ただ時間と労力が違うだけです。

では、東京から「月」に行くのはどうでしょうか?
自転車でも、時間と労力を掛けると行けるでしょうか?
飛行機でも、時間と労力を掛けると行けるでしょうか?

答えはNoですね。
いくら時間と労力をかけても自転車や車、飛行機を道具にして「月」へと到達することは出来ません。

「悟り」の世界も同様です。
今まであった道具では、悟りの世界と繋がる事はできません。
かと言って、禅の世界の「不立文字」という言葉が示すように、ひたすら禅をして、純粋体験をすることのみでしか悟りに到達する唯一の道なのか?といばそうではありません。

新しい道具があれば、到達することができるのです。

その道具は「不立文字」の言うとおり、言語ではありません。
そして数字、数式でもありません。
言葉よりもより抽象度が高く、念に左右されない数字は、
科学、物理の世界を分析、解析、理解可能にしますが、
人間が作った形式的な約束体系の元でしか機能しません。

例えば、
ユークリッド幾何学における"点"は大きさ、方向など位置以外のあらゆる特徴を持たない。
とありますが、
どんな物理的な点も顕微鏡で見れば大きさを持ち、面積を持っています。

大きさ、方向など位置以外のあらゆる特徴を持たない"点"とは、物理世界には存在せず、人間同士の約束体系の中、観念の中にしか存在しません。

ですから、宇宙森羅万象を理解、説明するには不十分なのです。
しかしながら人間は脳を使って理解し、思考論理展開をしますので、脳が納得する方法でしか、客観的理解と再現性を生み出すことが出来ません。

この矛盾を突破する発見と発明によって、
悟りを伝達可能にする新教育産業を創ることが出来ます。

この道具がなんなのか?
文字だけで正確に伝達することは出来ないのですが、
次回はその概要や機能、特徴を説明してみようと思います。