「ビジネス界」の外の世界

それまではビジネス業界だけが活動範囲だった僕は、
それが当たり前だし、それが「優秀」だと思っていました。

ビジネスから目を背けて、
自己実現や趣味や様々な団体で活用している人たちへは無意識的に「下に見ている」自分がいて、
現実の社会でやっていけないから、理想だけ語ってるんだ、
だから貧乏なんだ、弱い人達だ、傷の舐めあいだ・・
率直に言うとそんな気持ちで見ていました。

そして、ビジネス界でバリバリ頑張る気持ちになれずに、心の世界に興味を持ちはじめた自分自身に対しても、どこかで同じ意識を持ち、自分もとうとうドロップアウトするのか、弱い人間だなと感じていたし、友人に自分の現状を伝えると、「疲れたんだね」と言葉を掛けられたこともありました。

だから、ビジネスという限られた世界以外を見たいという気持ち、好奇心とは裏腹に、罪悪感や自己否定、自己嫌悪の気持ちもありました。

そんな複雑な気持ちを持ちながら、
自己啓発セミナーや
多様な講演会、
団体の活動に顔を出すようになりました。

そこには今まで自分が生きてきたビジネス界とは違う、
価値観があり、コミュニケーションがあり、ルールがありました。
その未知の世界に慣れずに、馴染んだふりを演じる自分自身に嫌気がさしたり、家に帰って過度に疲れを感じる事がしょっちゅうでした。

「ビジネス界」にも「愛や平和を掲げて人との繋がりや心の交流を大切にする」
その両方に違和感を感じていた時期でした。