現状への疑問

元々僕はビジネス、仕事が大好きで、ビジネスを通して世の中に貢献したり、お客さんや取引先に幸せを提供してあげられる存在でありたい、そして、それを仕組化して、自分がいなくなったとしてもしっかりと機能し続ける会社を創りたい、会社は芸術品だと思って、出来る限り無駄がなく、効率的で生産性高く、そして社員からもお客様からも取引先からも満足度が高い、そんな会社を創りあげたいというのが、究極の人生も目標でした。

具体的にはITという人類にとって全く新しい強烈な道具を企業活動に導入し、その企業が発展するのを手助けしてきました。
それで今でもそれを仕事にしています。

売上が上がって良かった!
生産性が上がって良かった!
便利になった!
コストが下がった!
ビジネスの幅が広がった!
楽しくなった!

そんな声を聞けるのが楽しみで、
より満足度が高くなるように、
日々熱心により良いサービスを提供できるように尽力してきました。


しかしながら、同時に自分の中で葛藤も生まれていました。

売上が上がればそれで本当に幸せなのか?
何のために会社があるのか?
その会社が発展することが、社会全体にとってどのようなメリットがあるのか?
ただ単に業界におけるA社(私のお客様)の売上比率があがっただけで、社会全体には何の好影響も無いのでは?
本当にその商品を買う人が増えることが、社会にとってプラスなのか?
そもそも物が余っている時代に、無理やり欲望を扇動していらないものを買わせているのではないか?

そんないくつもの疑問と葛藤があり、
それに対して割りきれない自分がいて、
仕事にも熱が入らないようになっていました。

現状の資本主義モデルがそもそも破綻してきているのでは?
資本主義モデルのバージョナップが必要なのでは?
そんな社会全体のプレートをシフトさせる、それが本当の社会のニーズであり、自分がなすべきことなのではないか?
そんな疑問がふつふつと湧き上がるようになってきて、新しい未来のあるべき姿を模索するようになっていきました。