習慣化のメカニズム

明日から、
○○を始めよう!
そう思っても中々継続できない、その原因は、
「セルフイメージ」が足を引っ張っているからです。
この場合の「セルフイメージ」とは過去の自分自身へのイメージです。

明日から○○するぞ!
というは概して、新しい自分への変化の決意です。

例えば、
毎日お酒を飲んでいた人が、
明日からお酒を飲まないぞ!
と決意した場合。

何年間も毎日お酒を飲んでいる自分が、自分らしいと確信を持っています。自身を持っています。アイデンティティーがそうなっています。
やっかいなのはその確信を意識出来ていないということです。これがアンカリングとも呼ばれますが、
「毎日お酒を飲んでいるのが自分だ」
という規定、アンカリングをしており、
この規程から解放され、アンカリングを外さなくては、

「明日からお酒を止めるぞ!」
と思っても、
「お酒を飲まないなんて自分らしくない」
「お酒を飲まない自分は気持ち悪い」
という無意識深い規定、アンカーに引っ張られ、
結局数日後には、
お酒を飲むようになり、
本人がどう思うかは別として、
「やっぱりこれが自分だ」
「お酒を飲んでいる自分が好きだ」
という結論に至ります。

意識的にはダメな自分、結局お酒をやめられなかったと悔やんでいたとしても、
心の奥底では、「やっぱりこれが自分らしい」
「自分はお酒を飲んでいるのが心地良い」ということを確認し、満足しているのです。

この意識と無意識を、本人がしっかりと自覚し、
セルフイメージを変化させて行くことが、新しい習慣を
作るために必要不可欠です。

今までの自分と、これからなりたい自分。
どちらが自分のセルフイメージにぴったり合うのか?
本当に心のそこからどちらになりたいのか?

それを詳細にイメージしていき、
過去の自分よりも、新しい自分に心地良さを持つこと、
過去の自分に違和感を持つくらいに、新しい自分に対してリアリティと希望と楽しみを持たせてあげること、このステップが大切です。

あくまで持論で、学んだことはありませんが、
カウンセリングで自己との対話を促し、コーチングで新しい自分へと進んでいくことを補助する。
その二つのバランスを取り、自己改革、夢の実現を促していくのが一般的なカウンセリングとコーチングのメカニズムだと思います。