インセプション

昨日は妻と二人、かなりドキドキしながら、インセプションを見ました。

インセプション [DVD]

インセプション [DVD]

夢、錯覚をテーマにしたこの映画。
何が現実で何が夢なのか、夢の中の夢、そのまた夢へと入り組んで行き、見ている私もどこまでが現実でどこまでが夢七日、その境界線がわからなくなっていきました。

良く「悟り」という言葉と関連して、この世は夢だ、錯覚だという言葉が使われます。

でも、「この世は夢だ、錯覚だ」という言葉は、
とても深い意味を持った言葉で、
字面だけ見て「そうなんだ、夢なんだ、錯覚なんだ」と片付けてしまうと、現実逃避になったり、虚無感を持ったり、刹那的に生きようとしてしまい危険です。

実際にインセプションに出てくる登場人物も、
「どうせ夢なんだから・・・」
というそのアイデア、発想を得たことによって、大きく人生が変わってしまいます。

そして僕自身も悟りについての理解を深めていく段階で、
大きな落とし穴に落ちました。

それは、この世界は夢だ、錯覚だと思うことで、
今まで自分が頑張ってきたことが虚しくなり、またなにか目標を立てて頑張るのも、どうせ錯覚なんだから、何もしなくてもいいやと虚無感に掴まれ、「ええじゃないか、ええじゃないか」と刹那的に今が楽しければそれで良い、自分が良ければそれでいい、という生き方になってしまっていたのです。

ですから「悟り」に関心のある方で、
「現実は錯覚だ、夢だ」と言う段階でとどまり、
では、
何のために生きるのか?
人生とは何なのか?
人間が生きるとはどういうことなのか?
それらの答えを自分なりに見出せない場合は、ぜひその段階でとどまらず、明確に最後まで「答え」を見つけて欲しいと思っています。
そこで止まってしまっては「夢の中の夢」で虚無を感じている状態です。

このblogが夢から目覚める手助けになることを願い、
これからも書き続けていこうと思います。