コミュニケーションの醍醐味

コミュニケーションを楽しいと思う人、
面倒くさいと思う人、苦手だなと思う人、色々いると思います。

「コミュニケーション」と言って、みなさんはどのようなイメージが浮かびますか?

自分とは異なる人と、交流をするわけですが、
本当に深い交流をするためには、何が必要でしょうか?

「深い交流」をするためには、2つの条件があります。

まず、自分が考えていること、感じている事を、建前ではなく本音で相手にアウトプットして、伝えられることです。
自分が本音で思っていることを言わずに、当たり障り無いことを話しても楽しくないですよね?
それは相手にも伝わります。相手も聞いていても楽しくありません。

また、どこかで読んだり、見たり、聞いたりした情報や知識をアウトプットするだけでも楽しむことは出来ません。
なぜならそこには、借り物の情報知識だけで、自分の考えや感情が含まれていないからです。
これもまた、相手は聞いていて楽しくありません。

今ではインターネットでその人の何百倍の情報知識を瞬時に入手することができるわけですから、わざわざ限定された情報知識をその人から聞く必要性は薄いからです。

コミュニケーションの醍醐味は、
まず話す人が本音で自分の考えや感情をアウトプット出来る状態であること。

そしてもう一つの条件は、聞く側、つまりインプットする側の状態です。

聞く側、インプットする側は、相手のアウトプットを自分の価値観や判断基準をいったんゼロにして、素直に、そのまま聞くことができているか?というのがポイントです。

相手の話を、「それは間違っている」「それは良くない」「この部分は共感できる」「いつまで話してるんだろう」そんなことを感じながら聞いていては、相手の考えや感情をジャッジするので忙しく、疲れてしまいます。

そうではなく、相手の本音の考え、感情を、相手の立場になりきって、味わってみるように聞くことで、なぜ相手そのように感じているのか、考えているのかを共有することができ、まるでその人が作った映画を一緒に見ているような感覚が出てきます。

自分の価値観、判断基準は置いておいて、その人の価値観、判断基準になってみて、その人の考えや感情を味わってみる。

そして、自分が話す番には、相手に自分の考え、感情、もっと言うと、自分が観ている宇宙を感じてもらう、そんな感覚を意識しながらお互いが交流すると、本当に深い交流ができ、お互いに今まで自分が気づかなかった、無意識の部分、未知の部分を発見することが出来、成長することが出来ます。
まるで旅をしているような、そんな冒険と発見の連続となるコミュニケーションを味わうことができるのです。

コミュニケーションに大切な2つ目の条件は、聞く側が自分の価値観、判断基準から一度離れて、相手の価値観、判断基準になりきって、話を聞く事、考え感情を味わうことです。

「ああでもない」「こうでもない」と自分が相手の話をジャッジしていると、自分が話す番になっても、「相手は自分の話をどう思っているんだろう?」「笑っているけど、愛想笑いなのか?」と考えてしまうと、疲れますよね?

そうならないためにも、まず本音で思い切り話し、聞くときにはゼロになって相手の考え、感情を味わう。

その2つのポイントを意識して、次に会う人とコミュニケーションしてみませんか?